問題No.1 の回答

BBQ専門なのに生ハム問題?と思われたかも知れませんが、BBQを極める上で食材への理解は極めて重要です。BBQはシンプルだから余計に食材の知識や見極めが必要です。また、意外と生ハムの製造工程はBBQの参考にもなりますので。

さてこの生ハム画像ですが、一番の”オカシイポイント”はズバリ、周囲の脂を全て削ってしまっているところです。

細かな工程は別として、簡単に言うと、生ハムは塩漬した肉からじっくりと時間をかけて水分を抜き、熟成させる保存食品です。

そのため、表面のカビの付着した脂は過度の乾燥を防ぎ、また赤身が外気に触れないようにする熟成庫でもあり、生ハムにとっては防護服なんです。

あの独特な食感と風味はそこから生み出されます。

したがって、スライスする範囲の脂を少しずつ削っていく必要があるのです。

それが、いきなりこの姿になると、どんどん乾燥が進み、生ハムの魅力の食感と風味が損なわれます。例え短時間でもいけません。

あえて乾燥を促進し、ジャーキー風に食べたい、なんて理由は丹精込めて作ってくれた職人に申し訳ないことです。

また、余談ですが、生ハムが薄く削がれるのも訳があります。欲張って厚く削ぐと美味しくないんです。

あの生ハムの食感と風味は薄く削ぎ、口の中で空気と混ざることで生み出されるのです。

このように、何でも理由があります。

BBQ MASTER’S ACADEMY ではその辺りの”理由”を体験しながら学習いただけます。

理由を知ればきっと生ハムも美味しく食べられますし、もちろんBBQも飛躍的にステップアップしますよ!