BBQをスタートするために最低限必要な基本中の基本を掲載しています。
まずはこれを学習すれば、BBQをはじめられます。
もっとBBQを広く深く学習して楽しみたい場合は、ジャパンBBQカレッジ主催の「🔗BBQ MASTER’S ACADEMY」にご参加頂き、BBQをとことんマスターしてください。
BBQは大変奥が深く幅の広い調理法です。「メインの食材は?」「食材の大きさは?」「メニューの数は?」「参加人数は何人?」「時間帯は?」「ロケーションは?」など、様々な条件によって必要な道具やテクニックが大きく変わってきますが、ここでは日本のBBQシーンで最も親しまれている”焼肉スタイル”を想定して、最低限の基本テクニックをご紹介しておりますので、内容的にかなり絞り込んだご案内となっています。
<BBQスタイルをイメージしよう>
BBQをしたくなったら、まずは”どんな調理スタイルにするのか”を決めなければなりません。
最初からいろんなBBQをしたい、と欲張っても、道具や食材ばかり増えて、肝心のBBQがスムーズにできなくなることが多いです。
そこで、大きく分けて以下の調理スタイルのどれかを選ぶ必要があります。それぞれの特徴を踏まえてチョイスしましょう。
・炭火焼BBQ
主な特徴:炭火熾し、片付けがちょっと面倒。上手に焼けば外はパリッと中はジューシーに焼ける
・鉄板焼きBBQ
主な特徴:ガス器具を熱源にすれば準備も片付けも楽チン。家庭でのフライパン調理と大差ない仕上がりになる。
<押さえておきたい道具選びのポイント>
まずは”焼くための道具”がないと始まりません。そこで、必要最低限必要な道具をご紹介します。
・チャコールグリル
炭火焼BBQには欠かせない道具です。ホームセンターなどで見かけるスタンダードな長方形型のものや、円形のもの、七輪や蓋つきの大型のもの、最近では多機能のものも多くあります。
基本的にはまずは長方形型のチャコールグリルを選びましょう。もちろん将来的にもっと本格的にBBQをするつもり、という場合は高機能で大型のものを選ぶのも良いですが、より本格的にやる場合は、チャコールグリルは複数台あった方が便利ですので、まず初めにスタンダードなものを買っておいて損はありません。
また、焼網はチャコールグリルに合った純正品をできる限り使いましょう。また低価格の網は金属が細いため、重い食材を載せると変形するため、できるだけ太い金属で編んだ焼網を使いましょう。
・鉄板&ガスコンロ
鉄板を使ってBBQをする場合は、熱源はガスコンロを利用しましょう。炭火を熱源にする場合はスリットの入った鉄板を利用する場合のみで、通常の鉄板の場合は熱効率や利便性を考えるとガスコンロが最も有効です。一口カセットコンロやアウトドア用ガスコンロ、BBQ専用のグリルなどもありますが、まずは火力コントロールがし易く、汎用性が高いツーバーナーと鉄板の組み合わせが良いでしょう。
あとは火力調節だけすれば家庭での楽しみ方と同じく楽しめます。但し、アウトドアでのBBQですので、風には非常に弱いので風防があると良いでしょう。ありがちな段ボール箱で作った”即席風防”は燃え移りやすいのでやめておきましょう。
<木炭の選び方>
最初から備長炭やオガ炭などを使うのはやめましょう。ホームセンターなどで販売しているマングローブなどの炭で十分です。ひょっとしたらBBQが趣味になるかも?と思っているなら迷わず岩手切炭を購入すると、長いお付き合いができますので、おススメです。価格は3~4倍くらいしますが、使用量は半分で燃焼時間も1.5~2倍程度ですので、上手に使えば2倍程度の価格ということになります。
<炭火おこしの方法>
最近では着火剤の他にチャコールスターター(チムニースターター)などの器具もあり、よりBBQが便利になるようなグッズがたくさん出ていますが、まずは着火剤があれば大丈夫です。
画像のように着火剤をチャコールグリル底面に敷き、その上に木炭を載せてから着火します。
初心者がやりがちな問題点を考慮すると、ポイントは以下の通りです。
・着火剤をケチらない
・新聞紙で熾そうとする
・炭を箱からドバーッを入れてしまう
・扇いではいけない時に扇ぎたがる、扇ぐべき時に扇がない
・扇ぎ方を間違っている
<BBQ開始時を見極める>
BBQの達人からすると、BBQをしている方の多くが、「今、最高に炭の状態が良い」という時にBBQを終了しています。それも、丸焦げになったお肉や野菜と共に…。つまり、木炭が最高に良い状態を知らない方が多いようです。
木炭は全体が白くなり(表面が燃焼して灰が付いた状態)、団扇で扇ぐと真っ赤な光が見える状態がベストの状態です。この状態になってからBBQを始めることで、最高の焼き上がりを得られることを覚えておきましょう。
<食材の選び方>
いきなり厚切りのステーキや塊肉、生魚一尾などを焼こうとしても大変テクニックが必要なので、まずはスタンダードに始めてみましょう。
お肉は焼肉カットされたものを購入しましょう。また、魚は一夜干しなどを選びましょう。
野菜は厚くカットすると火が通る前に乾いて焦げますので、できるだけ薄めに切りましょう。
タレ漬けのお肉や魚はできるだけ炭火網焼きではやめておきましょう。タレの水分が炭に落ちると炭の燃焼が弱まるためです。
<ほかに準備するものは何?>
例えば花見のように、地面にレジャーシートを敷いて座り、チャコールグリルで焼肉スタイルのBBQを楽しむなら、最低限レジャーシートがあれば良いですが、BBQをゆったりと楽しむためにはそれなりの道具があると便利です。
最低限の道具は以下の通りです。
・テーブル
・チェア
・調理道具(ナイフ、まな板、皿、コップなど)
・タープ(アウトドア用屋根型テント)があれば日除け・雨除けに良い
<木炭の消火方法>
BBQ場所によってはドラム缶などの炭の廃棄場所のあるところもありますが、特に海や川、山などの自然の中では処分場所がありません。
この場合は、火消し壺を持参し、火消し壺に炭を移して消火するのがベストです。但し、火消し壺は陶器製のものが多く重いため、持ち歩きには適していません。この場合は、金属氏のバケツを持参し、バケツに水を張り、その中に少しずつ炭を入れて消火するようにしましょう。一度に入れたり、先に炭をバケツに入れて水をかけると蒸気や灰が一気に上がり火傷をしたり周囲への悪影響も出ますので絶対にやめましょう。
<最低限のマナーは守りましょう>
よくBBQで見かけるマナー違反の姿です。これ以外にもBBQ場所毎に独自の規約がある場合がありますので、それを守って楽しいBBQをしてくださいね。
・ボール遊びや走り回ったりしない
・ごみの不法投棄やゴミ処理設備があっても無分別の処理
・炭の廃棄場所以外への投棄
・ガラス製食器の使用
・飲酒運転や未成年の飲酒
<もっとBBQを学習し、スペシャリストを目指したい方は…>
ジャパンBBQカレッジ主催「🔗BBQ MASTER’S ACADEMY」へのご参加をおススメします。
上記の手順を基に、一回以上はご自身でBBQをやった経験のある方のみご参加頂けます。(ご経験なく、いきなりの受講はできません)
開催スケジュールは「🔗イベントスケジュール」ページでご確認ください。