何はともあれ炭火がおきないと始まらない!
慣れれば15分で熾せる、失敗しない炭火のおこし方をご紹介します。
ここで使用しているチャコールグリルは「コールマン クールステージツーウェイグリル」。
初心者にも大変使いやすく、中・上級者でも使える省エネ(炭の量が少なく使える)タイプのグリルです。
①着火剤を準備する。
チャコールグリルの火床に着火剤を載せる。
ここで使用している着火剤は「文化焚き付け」「ベスタ―」などの商品名で販売されている固形型着火剤です。
②着火剤の置き方
画像のように着火剤をつなげるように並べる。できるだけ広く並べておく。
ジェルタイプの場合は、火床に縁を描くように塗る。
着火剤は着火後の継ぎ足しは危険なので、最初からケチらずに使う。
③細かな炭を載せる。
細かい、または薄い炭を着火剤の上に載せる。空気が流れる隙間を空けながら組むように載せる。
④大きな炭を載せる。
細かな炭の上に大きな炭を載せる。大き過ぎると熾きにくくなりますので、大き過ぎる場合には事前に割っておくと良い。この場合も、空気が流れやすいように組むように丁寧に積む。
できるだけ「山なり」の形に積むのが良い。
⑤着火する。
導火線代わりに置いた着火剤の先端に着火ライターで火をつける。一か所に火を付ければ全体に火が回る。
ジェルタイプの着火剤の場合、炎が無色で見えない場合があるので火傷に注意する。
⑥炎が上がったのを確認。
着火剤に火が回り炎が大きく上がる。この場合は決して”扇がず”に炎の監視だけしておく。
⑦扇ぎはじめ。
着火剤の炎が落ち着き小さくなって来たら扇ぎ始める。この場合、グリルの上部から思い切り扇ぐ。
着火剤の燃えカスや炭が爆ぜる場合がおるので、燃えやすいものは近くに置かないようにする。
⑧繰り返す。
炎が大きくなったら扇がず、炎が小さくなったら扇ぐ、を繰り返す。
⑨炭を反転する。
炭の下面(裏面)が白くなったら裏返す。
火床の下にある細かい炭はそのままで良い。
⑩再び扇ぐ。
再び扇ぎ、炎が大きくなったら扇ぎ止め、炎が小さくなったら扇ぐ、を繰り返す。
⑪炭火熾し完了!
炭の下面(裏面)が白くなり、炭全体が白くなったら完成。
…もう少しでスタートできます。
⑫炭をならす。
炭を火床全体にならす。この場合、炭の大きさができるだけ揃っていた方が良いので、炭を炭トングで叩いて砕いておくと良い。
…これでスタートできますが、もう少し手を加えます。
⑬炭を寄せる。
一旦ならした炭を片側に寄せてスペースを作る。
⑭新しい炭を追加。
空いたスペースに新しい炭を追加する。
⑮炭を混ぜる。
新しい炭の上に、熾きた炭を載せる。(または混ぜる)
熾きた炭と新しい炭が密着すると熱が伝わり新しい炭が時間差で熾きるので、より長く火力を落とさずにBBQを楽しむことができます。
これで万全!BBQを楽しみましょう。
<詳細説明>
※最初に熾す炭の量は、火床にすり切れ満タンの容量の60~70%でよい。熾きたら火床の40~50%の量になる。(3~4人用コンロの場合、最初に熾す炭の量は1.5kg程度)
※炭を足す場合は、⑬~⑮の手順で足すと、扇ぐことなく足すことができる。(但し、炭が完全に弱ってしまう前でなければできません)
※扇いでも扇いでも炭が燃焼しない場合は、熾し方が悪いのではなく、炭が悪い可能性が考えられます。特にホームセンターなどで販売している低価格の輸入木炭は炭化していないものも多く、炭としての利用が出来ない場合があります。